月額料金は500円!GPSアプリで子どもや高齢者を追跡する
子供や高齢者の位置情報をGPSで追跡したいとき、まず思い浮かぶのはキッズ携帯や、みまもりケータイかと思います。ドコモやau、ソフトバンクが提供するサービスで、月額500~1000円で利用できます。
ところが、ドコモやau、ソフトバンクのキッズ携帯やみまもりケータイを利用するには、親がドコモやau、ソフトバンクのスマホを契約している必要があります。したがって、親が使っているスマホ料金は7000円以上の高額になってしまいます。
ドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアのスマホを使わずに子供の居場所を把握できないか、調べた結果、Androidスマホの「Androidデバイスマネージャー」、iPhoneの「iPhone(iPad)を探す」のように、スマホ端末の所在地を探す機能で現在地を検索できる機能があることがわかりました。そして、「Googleマップ」の「タイムライン」という機能で過去30日間の移動履歴を確認できます。
上記の機能は一人の現在地や行動履歴を確認できますが、同時に2人以上の現在地を共有することができません。
2人以上の現在地を確認する方法として、「Googleマップ」または「Life360」をいうアプリを利用する方法があります。
「Googleマップ」は、2017年3月から、「位置情報共有」サービスが追加されました。これにより、子供や高齢者の居場所を一つの画面でリアルタイムに確認することができます。
しかし「Googleマップ」の位置共有機能は追加されたばかりの機能なので、設定の難易度が高いです。「Googleマップ」が難しい場合は「Life360」という位置共有アプリもおすすめです。
GPSを使った場所の特定にはモバイルデータ通信できる環境が必要なため、格安SIM(MVNO)などの契約が必要です。データ通信の月額利用料金は最低500円(税抜)程度です。
親が大手キャリアのスマホを使う必要がないため、トータルコストは圧倒的に安くなります。
この記事では、格安SIMを利用して、月額500円で子供や高齢者の位置情報をGPSで検索する方法を紹介します。
もくじ
- 位置情報をGPSで追跡するアプリの概要
- GoogleマップとLife360の違い
- 子供や高齢者の位置情報をGPSで追跡する準備
- Googleマップで子供や高齢者を追跡する手順
- Life360で子供や高齢者を追跡する手順
- まとめ
位置情報をGPSで追跡するアプリの概要
Androidのスマホでプリインストールされている現在地共有アプリが、Googleマップです。Googleマップ以外では、無料アプリの「Life360」が人気となっています。「Life360」はGoogleマップの現在地共有機能が追加される前から子供の見守りに特化した現在地共有の無料アプリです。
Googleマップの概要
Googleマップの現在地共有機能は2017年3月からGoogleマップの新しい機能として追加されました。Googleマップの現在地共有機能を使うと、登録したユーザーの位置情報が地図上に表示されます。
位置情報はスマホスマホアプリやのGoogleマップを開いて、現在地を共有する対象者を設定すると、スマホ画面の地図上に対象者のアイコンが表示されます。
スマホアプリだけでなくパソコン版のGoogleマップでも、位置情報を確認することができます。
登録するユーザーはそれぞれGoogleアカウントを取得しておく必要があります。Googleアカウントを所有するユーザーであれば、家族、友人を問わず誰でも位置情報を共有することができます。
位置情報を共有するには、スマホなどのGPSを搭載した情報通信端末を持ち歩かなければなりません。ガラケーはGPS機能を搭載しているもののGoogleマップアプリが使えない場合は位置情報を共有できません。
Googleマップアプリを使うと、位置情報の共有ができるほか、「タイムライン」という機能を使い、過去30日間の移動履歴を確認することができます。
「タイムライン」は、子供や高齢者が危険な場所に行った形跡がないかを確認することができます。「タイムライン」を使うには、子供や高齢者本人のGoogleアカウントでGoogleマップにログインする必要があります。
GoogleマップはandroidスマホだけでなくiOSに対応しています。iPhoneの場合、「Googleマップ」のインストールが必要となります。
「Life360」の概要
「Life360」には無料版と有料版(320円/月)があり、無料版は使える機能が限られています。
Life360をインストールすると、Googleマップと同様に家族等の位置情報の共有ができるほか、メッセージの送信、居場所の通知、バッテリー残量の表示、移動履歴の確認ができます。
Life360無料版は移動履歴の追跡が2日間のみです。また無料版は自宅のみ居場所の通知が設定できます。
[Life360」はアプリをインストールする必要がありますが「Googleマップ」よりも設定が簡単です。居場所の通知やバッテリー残量が表示されるので便利です。
GoogleマップとLife360の違い
GoogleマップとLife360の違いをまとめると次のようになります
googleマップ | Life360(無料) | Life360(有料) | |
---|---|---|---|
位置情報共有 | 〇 | 〇 | 〇 |
居場所通知 | × | 自宅のみ | 無制限 |
電池残量表示 | × | 〇 | 〇 |
メッセージ送信 | × | 〇 | 〇 |
移動履歴 | 30日間 | 2日間 | 2日間 |
パソコン表示 | 〇 | × | × |
私はGoogleマップをナビとして使ったり、パソコンで目的地を検索したり利用するので、Googleマップの位置情報共有機能を使用していますが、スマホのみで利用する場合はLife360の無料版でも十分に使えると考えます。
「Googleマップ」と「Life360」はどちらも「Android」「iOS」に対応しています。どちらも「Windows Phone」には対応していません。
Googleマップの位置情報共有機能は居場所の通知設定やメッセージの送信ができません。しかし、Googleマップの位置情報共有機能はパソコン上で表示できるのが強みです。
「Googleマップ」と「Life360」のどちらが使いやすいか、使い方によって異なると思います。片方のアプリを使ってみて、気に入らなければもう片方を使えばいいのではないでしょうか
位置情報を共有するアプリの電池消耗
「Googleマップ」や「Life360」使用すると、スマホが定期的に通信をするため、電池持ちが悪くなります。
GPSで位置情報を共有するには、Googleの位置情報サービス「ロケーション履歴」が自動的にonになります。「ロケーション履歴」がONとOFFの状態で電池消耗を比較すると、体感的に電池消費量が1.5倍くらいになるような気がします。
とはいえ、2,000mAhクラスのバッテリーを搭載したスマホでは、「ロケーション履歴」ONの状態であっても何も操作しなければ2日以上はバッテリーが持続すると思います。
子供や高齢者の位置情報をGPSで追跡する準備
子供や高齢者の位置情報をGPSで追跡する準備以下のものが必要です。
- スマホ本体
- データSIMカード
スマホ本体は、Amazonなどの通販を利用すれば新品で15,000円前後の機種を入手できます。「Life360」のGPS追跡アプリを使うのであればSIMフリーの「iPhone」も利用可能です。過去に使用していた中古品でもかまいません。しかし、あまりに古いスマホだと、Googleマップの最新版がインストールされない可能性があるため、新品を安く入手することをおすすめします。
データSIMカードは、長い目で見ると「LINEモバイル」のデータSIMをおすすめします。「LINEモバイル」のデータSIMの月額料金は500円(税別)で、1GBの高速通信容量が含まれています。
LINEモバイルは、LINEアプリを使った通信に制限がありません。データを使いすぎて通信速度に制限がかかっても、LINEアプリは快適に使えるのが大きな特徴となっています。
子供や高齢者が外出先でスマホを使う場合であっても、容量制限を気にすることなくLINEアプリを使うことができるため便利です。
Amazon等でSIMフリースマホ端末を購入する
SIMフリースマホを購入するとしても、あまり安すぎるとすぐ壊れたりしますので、機種の信頼性が重要と考えます。私のおすすめは「Acer Liquid Z530」です。
「Acer Liquid Z530」の市場価格は14,000円前後です。スペックは「5インチ 液晶ディスプレイ(720×1,280)、4コアCPU(MT6735)、メインメモリー2GB、記憶装置:16GB、バッテリー容量:2,450mAh、質量145g、マイクロSIM」と、日常使いには十分な性能があります。LINEやナビ用として利用してもいいでしょう。
「Acer Liquid Z530」は、価格が安い割に評価が高く、信頼性は抜群です。子供や高齢者の位置情報をGPSで追跡するという用途のみで使うにはオーバースペックです。
「ZTE Blade E01」か「HUAWEI Y6」ならば「Acer Liquid Z530」より安く入手できます。こちらもおすすめです。
LINEモバイルのデータSIMを契約する
LINEモバイルの契約プランは最も安い「LINEフリー(月額500円税別)」を選択しましょう。月額料金とは別に初期費用3,400円(税別)がかかります
前述した「Acer Liquid Z530」はLINEモバイルの動作確認端末として登録されています。SIMカードのサイズは「マイクロSIM」です。
なおLINEモバイルでSIMカードと端末セット購入できる最も安い機種は「ZTE Blade E01(13,800円(税別)」です。こちらは「Acer Liquid Z530」よりも性能が劣りますが、GPS追跡用としては十分なスペックです。
端末セット購入すると、スマホ本体の通信設定がされた状態でそのまま使えるというメリットがあります。設定に自信のない人は、端末セット購入をおすすめします。
LINEモバイルデータSIMの初期設定は簡単にできます。LINEモバイルのホームページに写真付きで詳しく紹介されていますので、確認してみてください。
スマホ本体にSIMカードを差し込む→スマホの電源を入れる→「設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」→「+(右上)」→指定のAPN設定を入力→「保存」で設定完了です。
LINEモバイルについては以下の記事で詳しく解説しています。
Googleマップで子供や高齢者を追跡する手順
Googleマップで子供や高齢者を追跡するには次の2つのステップで設定すると、すぐに利用できます。
- Googleアカウントの取得
- Googleコンタクトに登録
- Googleマップの設定
Googleアカウントの取得
子供や高齢者の位置情報をGPSで追跡するには対象の子供や高齢者の「Googleアカウント」の取得が必要です。
新しいスマホを入手したら以下の手順でアカウントを作成することができます。
「設定」→「アカウント」→「アカウントを追加」→「Google」→「または新しいアカウントを作成」→必要事項を入力
Googleアカウント作成には、氏名、生年月日、性別、パスワードなどの個人情報の入力が必要となります。13歳未満は登録できないので、小さい子供のアカウントは親の名義で登録しましょう。
下の画面は、スマホ版の登録画面です。新しいアカウント作成をタップします。支払い情報の登録画面はスキップできます。
なお、すでにGoogleアカウントを持っている場合や、パソコン等でGoogleアカウントを作成した場合は、上記の手順でアカウントをスマホに登録する必要があります。
Googleコンタクトに登録
新しいスマホのGogoleコンタクトに自分(親)のGoogleアカウントを登録します。
Googleコンタクトはメールアドレスと、名前を入力するだけで追加できます。
GoogleアカウントをGoogleコンタクトに登録しなくても、「Googleマップ」の位置情報の共有はできますが、手順が複雑になるためおすすめしません。
Googleマップの設定
共有相手(子)のスマホで、「Googleマップ」を開き、ログインします。
左上の「メニュー アイコン」→「現在地を共有]」→「ユーザーを追加」タップします。
ユーザー追加の設定画面では、共有する期間を指定できます。期間を設けない場合は「ユーザーがOFFにするまで」を選択します。[ユーザーを選択] をタップします。
連絡先を尋ねるメッセージが表示されたら、Google マップにアクセスを許可してください。Googleコンタクトに登録した連絡先が表示されますので共有相手を選択し、[共有] をタップします。
共有相手(子)のスマホに自分(親)の位置情報を表示させるには、自分(親)のスマホに対して、共有相手(子)のGoogleコンタクトを登録しGoogleマップの共有設定を行います。
Life360で子供や高齢者を追跡する手順
Life360で子供や高齢者を追跡する手順はGoogleよりもシンプルです。手順は以下の通りです。
- 「Life360アプリ」をグループ全員のスマホにインストールする
- それぞれのスマホで、Life360のアカウントを作成する
- グループのうち1台のスマホで新しいサークルを作成する(招待コードが発行されます)。
- グループ内のスマホでLife360を起動させ、招待コードを入力してサークルに参加する
上記の手順でグループの現在地を共有できます。
Life360のアカウント作成には電話番号、メールアドレス、パスワードの登録が必要です。自分の写真を追加できます
まとめ
子供や高齢者位置情報をGPSで追跡し、共有するアプリは「Googleマップ」と「Life360」があります。
GoogleマップとLife360はそれぞれ長所、短所があり、人によって好みがわかれると思います。Life360のほうが、設定が簡単と思います。
子供や高齢者の位置情報をGPSで追跡し、共有するにはスマホ本体とデータSIMカードが必要です。当ブログでは月額500円(税別)で利用できるLINEモバイルのSIMカードをおすすめします。
子供や高齢者が行方不明になってからでは遅いので、GPSアプリの早期導入をおすすめします。