LINEモバイルを契約する前に確認すべきこと
スマホを利用する人のほとんどがコミュニケーションアプリのLINEを使っていると思います。2016年10月、そんなLINEからLINEモバイルという格安SIMのサービスを開始しました。
LINEモバイル公式サイト
LINEモバイルはLINEを使っている人にとってお得なサービスとなっています。LINEモバイルの最低維持費は1GBのデータプランの月額500円(税抜)です。
月額500円で、LINEの通信量は高速データ通信にカウントされません。また、LINE以外の通信で通信制限がかかったとしても、LINEアプリは高速通信のまま利用できます。
LINEアプリの無料通話機能を使えば通話料金がかかりません。したがって、月額500円のほかに通話料などの追加料金は発生しません。
LINEモバイルは子供向けの利用制限機能も充実しています。キッズ携帯の代わりに子供向けスマホとして安心して利用できます。
この記事では、LINEモバイルのメリット、デメリット、契約する前に確認すべきことをまとめます。
もくじ
LINEモバイルの料金プラン
LINEモバイルの料金プランは「LINEフリープラン」「コミュニケーションフリープラン」「MUSIC+プラン」の3種類に分けられます。
「LINEフリープラン」
「LINEフリープラン」は月額500円で1GBの高速通信容量がついて、LINEアプリの通話・トークが使い放題のプランです。LINEアプリによる通信は、高速データ通信容量を超過しても速度制限させません。
「LINEフリープラン」の高速データ通信容量は1GBのみです。SIMの種類は「データSIM」「データSIM(SMS付)「音声SIM」から選択できます。
「LINEフリープラン」の月額利用料金(税抜)は以下の通りです。
高速通信 | データSIM | データSIM(SMS付) | 音声SIM |
---|---|---|---|
1GB | 500 | 620 | 1200 |
「コミュニケーションフリープラン」
「コミュニケーションフリープラン」は高速通信容量3GB~10GB の中から選択できて、「LINE」、「Twitter」、「Facebook」、「Instagram」の高速データ容量が消費されません。これらのSNSアプリは高速データ通信容量を超過しても速度制限させません。
高速データ通信容量が1GBでは足りないときは、必然的に「コミュニケーションフリープラン」の選択となります。
「コミュニケーションフリープラン」のSIMの種類は「データSIM(SMS付)」「音声SIM」の2種類から選択できます。データのみの契約はできません。
「コミュニケーションフリープラン」の月額利用料金(税抜)は以下の通りです。
高速通信 | データSIM | データSIM(SMS付) | 音声SIM |
---|---|---|---|
3GB | 1110 | 1690 | |
5GB | 1640 | 2220 | |
7GB | 2300 | 2880 | |
10GB | 2640 | 3220 |
「MUSIC+プラン」
「MUSIC+プラン」は「コミュニケーションフリープラン」に300~700円追加して「LINE MUSIC」が付帯したプランとなります。「LINE MUSIC」とは定額制オンデマンド型音楽配信サービスです。LINEでは料金プランの一つとしてカウントされていますが、音楽に興味のない人にとっては必要のない料金プランです。
「MUSIC+プラン」は高速通信容量3GB~10GB の中から選択できて、「LINE MUSIC」「LINE」、「Twitter」、「Facebook」、「Instagram」の高速データ容量が消費されません。これらのSNSアプリは高速データ通信容量を超過しても速度制限させません。
「MUSIC+プラン」のSIMの種類は「データSIM(SMS付)」「音声SIM」の2種類から選択できます。データのみの契約はできません。
「MUSIC+プラン」の月額利用料金(税抜)は以下の通りです。
高速通信 | データSIM | データSIM(SMS付) | 音声SIM |
---|---|---|---|
3GB | 1810 | 2390 | |
5GB | 2140 | 2720 | |
7GB | 2700 | 3280 | |
10GB | 2940 | 3520 |
LINEモバイルのメリット
LINEモバイルのメリットをまとめると以下のようになります。
- 月額500円でLINE使い放題
- データSIMでLINEが使える
- LINEの年齢認証が可能
- 高速データ通信容量は繰り越し可能
- 子供向けのスマホに最適
- 月額500円で通話もできる
月額500円でLINE使い放題
LINEモバイルはLINEに使うデータ通信について、データ通信量をカウントしません。また、毎月の高速データ通信容量を使い切ってもLINEに使う通信は、高速通信のまま利用できます。
LINEモバイルではLINEに使う高速データ通信量をカウントしません。例えばLINEで友達に10MBの動画データを送信したとしても、高速データ通信容量は消費されません。LINEをいくら使っても通信制限がかかる心配がないため安心です。
また、LINEモバイルでは月の容量制限をオーバーしたとしてもLINEで通信する分には通信制限がかかりません。LINEを使ったメッセージの送受信や通話は高速通信で利用できます。
LINEでメッセージのみ送受信するのであれば低速通信でも大丈夫ですが、画像や動画を送るときに低速ではストレスが溜まります。LINEの通信をつねに高速で行えることは最大のメリットです。
データSIMでLINEが使える
LINEアカウントを作成するときは、電話番号認証か、Facebookアカウントを使った認証が必要です。電話番号やFacebook認証は、個人で大量のアカウントを保有することを抑制するためのものです。
LINEの電話番号認証は、SMS(ショートメール)行うことができます。つまり、LINEの電話番号認証を行うには、SMS付きのデータSIMか、音声通話SIMを契約する必要があります。
データSIMにSMSオプションをつけると月額150円(税抜)が発生します。当ブログで紹介しているDMMモバイルは1GBのデータSIMの月額料金は480円ですが、SMSオプションをつけると630円(税抜)となってしまいます。
LINEモバイルを契約すると、電話認証を行わずにLINE登録ができます。LINEアカウントの設定手順の中に「認証番号がSMSで送信される」手順があるのですが、LINEモバイルの通信環境で認証番号のリクエストを行うと、SMSの送信がスキップされるのです。
新しくLINEを始めたいときに、割高なSMS付のプランを選択する必要がないのでお得です。
たとえば、子供や親に初めてスマホを持たせるときは、LINEモバイルの「LINEフリープラン(1GB)」を選択すると、月額500円(税抜)で維持できるのです。
LINEの年齢認証が可能
LINEのID検索を利用して友達追加をするときに、年齢認証が必要です。LINEの年齢認証はdocomo、au、softbankまたはLINEモバイルのSIMカードを契約していなければなりません。
つまり、格安SIMの中で年齢認証できるのはLINEモバイルだけです。
なおパソコン版のLINEアプリを使うと、年齢認証しなくてもID検索が使えます。
高速データ通信容量は繰り越し可能
LINEモバイルで当月に使いきれなかった通信容量は翌月に繰り越し可能です。
例えば通常の使用状況で毎月の通信容量が1GB未満で、特定の月に1GBを超えてしまうといった場合、繰り越し機能がなければ3GBの契約が必要となってしまいます。
繰り越し機能があれば、特定の月に使いすぎても、契約容量を超えて使用できます。つまり、通信料の節約につながります。
LINEモバイルは子供向けスマホに最適
LINEモバイルでは、子供でも安心してスマホを利用できる便利なサービスを用意しています。
契約者と利用者を分けて登録し、利用状況を確認できる。
子供向けスマホの使用方法として契約者を親、利用者を子供として登録できます。そして利用者に対して課金や契約に関する変更に制限を掛けることができます。
契約者はマイページを確認することにより、利用者がどのくらい通信をしているかを確認できます。
iフィルターのアプリを無料提供。
LINEモバイルでは無料で使えるフィルタリングアプリ「iフィルター」を提供しています。フィルタリングアプリは利用者が意図しないネットの危険にさらされるのを防ぎます。
フィルタリングアプリを使うことにより、子供が有害情報を含むサイトや、ネット被害にあう危険性があるサイトへのアクセスを防止できます。
子供の位置確認
スマホのGPS機能を使えば、子供の居場所を確認することができます。GPS追跡については下の記事で詳しく解説しています。
月額500円で通話もできる
LINEモバイルのおすすめの料金プランは「LINEフリープラン(500円税抜)」です。
LINEのアカウントをもつと、LINEアプリを使ってLINE間で無料通話ができます。LINEアプリの無料通話はパケット通信を介して行います。したがって、パケット通信できる環境であれば、いくら電話しても料金が発生しません。
通常、通信会社で提供されている高速データ通信容量を消費します。しかしLINEモバイルではLINEアプリで消費するデータ通信は、高速データ通信容量を消費せず、いつでも高速通信できますので、ストレスなく通話できます。
家族や友人との通話であれば、お互いのスマホにLINEアプリを入れておくことができるはずです。有料の電話回線を利用しなくても十分会話ができます。割高な音声通話の契約は不要です。
子供に持たせるスマホに毎月数千円もかける必要はありません。LINEモバイルを使って毎月500円で運用し、通信費を節約することをおすすめします。
LINEモバイルのデメリット
LINEフリープランのデータSIMは高速データ通信容量を増やせない
他社でもそうなのですが、LINEモバイルのSIMのサービスタイプは変更ができません。LINEモバイルのサービスタイプとは「データSIM」「データSIM(SMS付き)」「音声通話SIM」の3種類です。
例えば「データSIM」から「データSIM(SMS付き)」に契約内容の変更ができません。その場合、「解約」⇒「新規契約」をしなければなりません。
LINEモバイルのLINEフリープラン(1GB)は、「データSIM」「データSIM(SMS付き)」「音声通話SIM」の3種類のサービスタイプから選択できます。ところが、3GB、5GB、7GB、10GBのプランには「データSIM(SMS付き)」「音声通話SIM」の2種類のサービスタイプのみとなっており、「データSIM」を選択できません。
つまり最初にLINEフリープラン(1GB)のデータSIMを契約したときに、毎月の通信容量が足りなくなっても、3GB、5GB、7GB、10GBのプランには変更できないのです。通信容量を1GBから3GB以上に増やすときは、「解約」⇒「新規契約」となり、事務手数料が発生します。
LINEモバイルを子供や親との連絡手段のために契約するのであれば、利用目的が限られますので、高速データ通信容量は毎月1GBで十分です。どうしても必要な時は「データのプレゼント」や「有料のデータの追加」ができます。
LINEモバイルはSIM発行手数料がかかる
LINEモバイルの初期費用として、事務手数料3,000円(税抜)とSIMカード発行手数料400円(税抜)がかかります。
他の格安SIM業者で、初期費用としてSIMカード発行手数料400円(税抜)がかかる会社は少ないので「なんで?」と思われる方が多いかもしれません。
これは、2016年から回線を貸しているNTTドコモがSIMカード発行手数料を徴収するようになったことが影響しています。今後、他の格安SIM業者でも事務手数料の値上げ等が考えられます。
LINEアプリを使わない人には割高
LINEモバイルは、「カウントフリー」(LINEの通信がデータ消費されない)というメリットがありますが、他社と比較すると料金は少し高めに設定されています。
例えばLINEモバイルの「LINEフリープラン」のデータSIM(1GB)は500円(税抜)ですが、DMMモバイル は月額480円(税抜)です。
また、LINEモバイルの「コミュニケーションフリープラン」のデータSIM(SMS付)3GBプランは1,110円(税抜)ですが、DMMモバイルの同条件の料金プランは1,000円(税抜)です。
LINEモバイルの「LINEフリープラン」は他社より20円高いですが、LINEの通信がデータ消費されない(カウントフリー)というメリットがあります。LINEの無料通話を利用したり、画像データを頻繁にやり取りすると、料金の高い分はすぐに取り戻すでしょう。
LINEモバイルで最もコストパフォーマンスの高いプランは月額500円の「LINEフリープラン(1GB)」のデータSIMです。特に子供向けスマホとして最適です。
LINEアプリはとても便利な連絡ツールです。LINEを使うと、情報伝達の効率が上がり、生活の質も向上します。
もし、まだLINEを使ったことがなければ、いちど導入してみてはいかがでしょうか。
LINEモバイルの申し込み方法
LINEモバイルは「LINEモバイル公式サイト」から申し込みます。
必要書類の準備
LINEモバイルの申し込みには「本人確認書類」「クレジットカード」「メールアドレス」が必要です。MNPの場合は「MNP予約番号」が必要です。
クレジットカードがないときは、「LINE Payカード」というプリペイドカードを作ってコンビニ等でチャージすることにより通信料の支払いができます。
メールアドレスは申し込み状況確認などに使います。GmailなどのフリーメールでOKです。
LINEモバイル申し込み
LINEモバイル申し込み画面で「申込み内容」「端末選択」「プラン選択」「SIMサイズ選択」を選択します。
オプションの選択で「端末保証(月額450円)」や「持ち込み端末保証(月額500円)」の選択ができますが、個人的には不要だと思います。
契約内容の入力後に「初期費用」と「毎月の支払料金目安」を確認してください。
契約者の住所、氏名、生年月日、メールアドレス、利用者情報等を登録します
本人確認書類アップロードのメールが届きますので、指示に従って本人確認書類をアップロードします。
次に支払情報を入力します。クレジットカードまたはLINE Payを選択し、必要事項を入力します。
次にログインIDとパスワードを入力し、申し込みボタンをクリックすれば完了です。
SIMカード受け取り
申込みが無事完了し、提出書類等に問題なければSIMカードが自宅に届きます。端末セットの場合は端末も送られてきます。
SIMカードのみの購入であればスマホ端末にSIMカードを差し込み、説明書にしたがってAPN設定を行います。
データSIMの場合、設定が済めば、開通します。MNP転入の場合、開通センターに電話をすると電話が開通します
LINEモバイルの解約方法
LINEモバイルの解約はマイページの「解約・MNP転出」より解約手続ができます。音声SIMのMNP転出は手数料3,000円が発生します。
データSIM、データSIM(SMS)付利用の場合、最低利用期間はありません。
音声SIMを利用の場合、利用開始日から起算し、利用開始日の翌月を1ヶ月目として12ヶ月目の末日まで(末日を含みます。)に、サービスの解約又はMNP転出をする場合は9,800円(税抜)の解約手数料が発生します。
月の途中で解約するときは日割りされませんので、月額に解約することをおすすめします。
解約時にSIMカードの返却が必要です。配送料金は自己負担です。
LINEモバイルのおすすめ機種
LINEモバイルで購入できる機種は以下の通りです。
機種名 | 24回(税抜) | 一括(税抜) |
---|---|---|
ZenFone Max Plus(M1) | 1290 | 29800 |
HUAWEI nova lite2 | 1120 | 25980 |
ZenFone4 Selfie | 1290 | 29800 |
AQUOS sense lite SH-M05 | 1460 | 33800 |
ZenFone4 MAX | 1110 | 25800 |
Blade V8 | 1000 | 23800 |
ZenFone4 Selfie Pro | 1560 | 35800 |
HUAWEI MediaPad T3 | 870 | 19980 |
arros M04 | 1417 | 32800 |
GRAND X LTE | 440 | 9980 |
HUAWEI P10 | 2540 | 58800 |
Aterm MP01LN | 520 | 11980 |
上の表で最もおすすめは「HUAWEI nova lite2」です。
HUAWEI nova lite2
「HUAWEI nova lite」はHuaweiの最新機種で、5.65インチ 液晶ディスプレイ(2,160×1080)、オクタコア(Kirin659)のCPU、メインメモリー3GB、記憶装置:32GB、バッテリー容量:3000mAh、指紋認証、デュアルカメラ搭載の、ミドルスペックスマホです。
CPUの性能は高く、コストパフォーマンスが高いです。指紋認証付きなので、セキュリティ面で安心です。
Antutu v7ベンチマークスコアは8万点以上です。実用上のスペックは十分で、モンストやツムツムなどのゲームもストレスなく動くでしょう。iPhone Xのように画面上下の枠が狭く、前面のほとんどが液晶画面で占有されています。iPhoneのように高価ではないので高校生くらいの子供に与えるにはちょうどいいと思います。
動作確認済み端末
LINEモバイルで購入できる端末の中で気に入ったものがなければ、自分でスマホを準備して、SIMカードを差し替えれば利用できます。
「動作確認済み端末」のページで対応SIMサイズを確認しましょう。
LINEモバイルまとめ
LINEモバイルは、LINEアプリを使用する人にとってはおすすめです。反面、LINEアプリを使わなければあまりメリットがありません。
LINEモバイルはLINEアプリにかかる通信で高速データ通信を消費しません。また、通信制限がかかってもLINEアプリでの通信は高速で利用できます。
LINEモバイルは、子供向けのスマホに最適です。子供が利用するスマホに対して、課金や契約に関する変更に制限を掛けることができます。
LINEアプリを使えば月額500円で通話し放題となります。電話の相手が友人や家族に限定されるのであれば、通話料が高額な音声プランの契約は必要ありません。
家族や友達にLINEアプリをインストールさせ、通信料を節約することをおすすめします。