カケホーダイが最もお得なキャリアはどこか?
カケホーダイとは、ドコモの料金プランで、24時間国内向け通話が無料となります。ドコモでカケホーダイのプランが提供されたのが2014年です。今ではすっかり定着し、特に仕事で携帯を使う人はカケホーダイの恩恵を受けていると思われます。
カケホーダイが登場するまで通話の多いユーザーは、毎月数万円を通話料として支払うケースがありました。それが定額の2376円~2916円になったのでカケホーダイが開始された当時は衝撃的でした。
カケホーダイのような通話定額プランは、ドコモ以外でも、auのカケホ、ソフトバンクのスマ放題といった名前で提供されています。
3大キャリア以外でも、ワイモバイルや格安SIMでもカケホーダイが充実しつつあります。
各社が提供しているカケホーダイの中で、どのキャリアを選択するとお得かを検討してみました。
もくじ
ガラケーのカケホーダイはau
3大キャリアのガラケー(ケータイ)のカケホーダイはスマホより安く設定されています。例えば、ドコモのスマホ向けカケホーダイの基本料金は2916円(税込)に対し、(ケータイ)向けカケホーダイは2376円です。
ガラケーはスマホより電池の減りが少ないので、充電を気にせずに通話できます。スマホとガラケーの2台持ちにすると、維持費が安くなります。
ガラケーはカケホーダイの通話のみ、スマホが格安SIMのデータプランで運用するといった使い方です。
ガラケーのカケホーダイ基本料金
ガラケーのカケホーダイはドコモ、au、ソフトバンク、がサービスを提供しています。ワイモバイルのケータイ向けカケホーダイはあまり力を入れていないようで、3大キャリアより料金が高くなります。
3大キャリアのカケホーダイの基本料金は2376円(税込)で違いはありません。しかし、契約と同時に端末を購入したときは料金が異なることがあります。
3大キャリアへ乗り換え(MNP)でガラケー端末を購入し、カケホーダイを契約すると、月額料金から端末代金相当分が割引され、端末代金が実質0円になります。
2016年12月現在、3大キャリアでガラケーを最も安く契約できるのはauです。
ドコモガラケーのカケホーダイ
ドコモのガラケーをカケホーダイで契約すると、端末代金は実質0円になります。端末代金を実質0円で契約するにはパケット定額サービスの加入が必須になっています。
ドコモのガラケー向けパケット定額サービスは、「ケータイパック(0円~4536円)」です。「ケータイパック」は、データを使わなければ通信料が0円です。
ドコモショップ店頭で契約するときは、店舗によっては「SPモード(324円)」の契約を要求されます。SPモードを契約してしまうと、意図しないところでパケット通信料金が発生してしまうので、最悪の場合「ケータイパック」の上限金額である4536円(税抜)が請求される場合があります。
ドコモオンライショップで申し込むときは、SPモードを外せますので、カケホーダイの月額料金は端末代込みで「2376円(税込)」となります。
auガラケーのカケホーダイ
auのガラケーをカケホーダイで契約すると、端末代金は実質0円になります。端末代金を実質0円で契約するにはパケット定額サービスの加入が必須になっています。
auのガラケー向けパケット定額サービスは、「ダブル定額Z(0円~4536円)」です。「ダブル定額Z」は、データを使わなければ通信料金が0円となります。
auガラケー端末の「GRATINA4G」であれば、一括0円で購入できます。端末代金は0円で、さらに毎月割300円(税込)が基本料金から割引されます。したがってカケホーダイの月額料金は端末代込みで「2076円(税込)」となります。
ガラケーを購入する場合、auをおすすめします。auガラケーの購入方法などは下の記事でまとめていますので、参照してください。
ソフトバンクガラケーのカケホーダイ
ソフトバンクのガラケーをカケホーダイで契約すると、端末代金は実質0円になります。端末代金を実質0円で契約するにはパケット定額サービスの加入が必須になっています。
ソフトバンクのパケット定額サービスは「データ定額S(4Gケータイ0円~4536円)」です。そして、「データ定額S(4Gケータイ)に加入するには「ウェブ使用料(324円)」の加入が必須となっています。
ソフトバンクは「データ定額S(4Gケータイ0円~4536円)」と「ウェブ使用料(324円)」の加入がセットになっているところが、他社と大きく異なります。
したがってカケホーダイの月額料金は端末代込みで「2700円(税込)」となってしまい他社と比較すると割高になってしまいます。
また、端末購入から3年間は「ウェブ使用料(324円)」を外せません。「ウェブ使用料(324円)」を外すと、端末代金を請求されてしまいます。パケット通信による通信料の管理も必要になってしまいます。とてもおすすめできません。
スマホのカケホーダイはワイモバイル
スマホのカケホーダイはドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが提供しています。ワイモバイルは「スーパー誰とでも定額(1080円)」のオプションをつけることで、24時間国内向け通話が無料になります。
その他格安SIMでカケホーダイのような通話定額サービスを提供するのはイオンモバイルのみです。
ただしイオンモバイルのカケホーダイは新たに050から始まる電話番号を取得し、専用アプリから発信しなければならないため、あまり使い勝手がいいとは思えません。また、カケホーダイのオプション料金も月額1620円からなので、安いとは言えません。
3大キャリアのスマホカケホーダイ基本料金
スマホのカケホーダイの基本料金はドコモ、au、ソフトバンクの大手3大キャリア各社ともに2916円(税込)となっています。
3大キャリアの中で、ソフトバンクのスマホは一部例外を除き「ウェブ使用料(324円)」の加入が必須となっています。したがってソフトバンクのカケホーダイのみ毎月の料金が3240円(税込)からとなります。スマホを通話のみで使用したいときはソフトバンクは選択肢から外れます。
3大キャリアのスマホでデータ通信を行う場合、パケットパックの加入が必須となります。パケットパックの料金は各社共通で1GB(2123円)、2GB(3780円)・・・30GB(8640円)となっています。
パケットパックは2GB以上に加入しないと月々サポートなどの端末購入割引を受けられないので、2GB(3780円)の契約が最低料金と考えることができます。
以上のことから、3大キャリアのカケホーダイ(スマホ)の最低料金は以下のようになります。
月額料金 | |
---|---|
カケホーダイ | 2916 |
SPモード | 324 |
パケットパック2GB | 3780 |
合計 | 7020 |
ワイモバイルのカケホーダイ基本料金
ワイモバイルをカケホーダイのように使うには、基本プランの「スマホプラン」に「スーパー誰とでも定額(1080円)」のオプションをつけます。
ワイモバイルのスマホプランは最初からSPモードやパケットパック込みの料金プランになります。「スマホプランS(3128円)」は高速データ通信要領1GBがついてきます。ただし、新規契約や乗り換え(MNP)キャンペーンを適用すると、契約してから2年間は高速データ通信容量が2GBに増量されています。
ワイモバイルのカケホーダイで契約するための最低料金は「スマホプランS(3128円)」+「スーパー誰とでも定額(1080円」=4298円となります。
3大キャリアと比較すると月額2722円節約できます。2年間で65,328円節約できます。
乗り換え(MNP)でスマホ端末代込みのカケホーダイ維持費
大手3大キャリアへ乗り換え(MNP)でスマホを購入し、条件をみたせば、毎月の利用料金から端末代金相当額が割引されます。例えば店舗によってはiPhone7の端末が実質0円で購入できます。
スマホ端末を実質0円で購入できたと仮定すると、3大キャリアのカケホーダイ最低維持費はスマホの端末代金込みで月額7020円となります。
ワイモバイルへ新規契約、乗り換えの場合iPhone5SやLUMIEREであれば、端末代金が実質0円になります。さらに「ワンキュッパ割」が適用され、1年間利用料金から1080円割引されます。
したがって、ワイモバイルのカケホーダイ最低維持費スマホの端末代金込みで月額3218円(2年目4298円)となります。
ワンキュッパ割(-1080円×12か月)を考慮するとワイモバイルの場合、3大キャリアと比較すると2年間で78,288円節約できます。
なお、ワイモバイルのスマホプランは「スーパー誰とでも定額」をつけなくても、通話開始から10分間は通話無料です。
ワイモバイルの料金詳細については下記の記事を参照ください。
端末代込みで月額1,980円!ワイモバイルは格安SIMより安いのか?
カケホーダイライトなら格安SIM
ドコモで2015年から提供を開始したカケホーダイライト(1836円税込)は5分間以内の国内通話が無料になります。auやソフトバンクでも同じプランを提供しています。
3大キャリアのカケホーダイライト基本料金
スマホのカケホーダイライトの基本料金はドコモ、au、ソフトバンクの大手3大キャリア各社ともに1836円(税込)となっています。
カケホーダイライトはデータ通信の有無にかかわらず、「パケットパック5GB以上(5400円)」の加入が必須となっています。モバイルデータ通信を行う場合「SPモード(324円)」の加入も必要となります。
以上のことから、3大キャリアのカケホーダイライト(スマホ)の最低維持費は以下のようになります。
月額料金 | |
---|---|
カケホーダイライト | 1836 |
SPモード | 324 |
パケットパック5GB | 5400 |
合計 | 7560 |
カケホーダイライトの最低維持費はカケホーダイより高くなってしまうのでカケホーダイライトを選ぶメリットはありません。
格安SIMのカケホーダイライト基本料金
カケホーダイライトのサービスは格安SIMで提供しています。
カケホーダイライトと同様、5分間無料の電話サービスを提供する格安SIM業者と、オプション料金(税込)は以下の通りです。
オプション料金(税込) | 通話プラン(3GB) | 合計 | |
---|---|---|---|
楽天モバイル | 918 | 1728 | 2646 |
DTI-SIM | 842 | 1608 | 2450 |
OCNモバイル | 918 | 1944 | 2862 |
IIJmio | 896 | 1728 | 2624 |
FREETEL | 918 | 1728 | 2646 |
もしもシークス | 918 | 2354 | 3272 |
もっとも安いDTI SIMで842円(税込)から、最高918円で、あまり差はありません。3GB程度のデータ通信を契約しても2450円~3272円と安く維持できます。
格安SIMのカケホーダイライトは、専用の通話アプリを経由して発信が必要です。通常の通話アプリで発信すると、通常の通話料金が発生してしまいます。
上記の金額は、機種代金(3,000円)や事務手数料といった初期費用を含みません。SIMフリー端末を安く手に入れるには楽天モバイルがおすすめです。
乗り換え(MNP)でスマホ機種代込みのカケホーダイライト維持費
3大キャリアでスマホ端末を実質0円で購入できたと仮定すると、カケホーダイライトの最低維持費はスマホの端末代金込みで月額7560円となります。
【楽天モバイル】
であれば、コミコミプランで端末を安く購入できます。
もっとも安い「コミコミプランS」は端末込で月額料金1880円(2年目2980円)です。
楽天モバイルのカケホーダイライトは3大キャリアと比較すると2年間で118,646円節約できます。
楽天モバイルは選べる機種が豊富です。もうすこしお金を出せば、人気の最新スマホを入手できます。楽天モバイルの詳細記事は下記を参照ください。
機種代込みで月額1,880円!楽天モバイルのコミコミプランはお得なのか
ワイモバイルのスマホプランは「スーパー誰とでも定額」をつけなくても、通話開始から10分間は通話無料です。ドコモのカケホーダイライトより5分多く話せます。ワイモバイルでカケホーダイライトの最も安いプランは「スマホプランS(3128円)」となります。
ワイモバイルのカケホーダイライトを新規契約、乗り換えでiPhone5SやLUMIEREを購入すると、端末代金が実質0円になります。さらに「ワンキュッパ割」が適用され、1年間利用料金から1080円割引されます。
したがって、ワイモバイルの場合スマホの端末代金込みの最低維持費は月額2138円(2年目3128円)となります。
ワイモバイルのカケホーダイライトであれば3大キャリアと比較すると2年間で117,168円節約できます。
スマホの機種にこだわらなければ、ワイモバイルがおすすめです。ワイモバイルの料金詳細については下記の記事を参照ください。
端末代込みで月額1,980円!ワイモバイルは格安SIMより安いのか?
通話相手が限られるならLINEの無料通話
通話の相手が不特定多数ではなく、家族や友人などに限られる、通話相手もスマホを利用しているのであれば、カケホーダイよりコミュニケーションアプリのLINEでの通話がおすすめです。
LINEの通話機能はインターネット通信で行うので、データ通信環境があれば通話できます。そして、通話料金がかかりません。
対象の家族や友人にLINEアプリを使ってもらい、LINEアプリ上で通話すると、よけいな出費がなくなります。なお、通話品質は通信環境に左右されるので、通常の電話回線より話しづらいかもしれません。
緊急の電話や仕事での使用は避けたほうが良いでしょう。カケホーダイを契約するより大幅に料金を節約できるため、おすすめです。
まとめ
ガラケーでカケホーダイを選ぶなら、auが最も安くなります。ガラケーとスマホの2台持ちであれば電池を気にせず使えるのでおすすめです。
スマホでカケホーダイを選ぶなら、ワイモバイルがおすすめです。2台持ちがいやで、時間無制限の無料通話が必要あれば、3大キャリアかワイモバイルしかありません。ワイモバイルが最も安くスマホを維持できます。
カケホーダイライトは、楽天モバイルかワイモバイルがおすすめです。スマホ機種にこだわるなら機種の豊富な楽天モバイルがいいでしょう。無料通話の時間をすこし長くしたいなら10分間の無料通話ができるワイモバイルがおすすめです。
通話相手が限られるならLINEの無料通話を使えば通信費が最も安くなります。格安SIMのカケホーダイライトと、LINEの無料通話を組み合わせるのもいいかと思います。