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社労士試験合格者のほとんどが実践している勉強方法

社労士試験合格者のほとんどが実践している勉強方法

私が社労士試験の独学による勉強を始めたのは34歳のときでした。毎年社労士試験を受験して3年目で合格しました。合計3回社労士試験を受けて感じた事は、合格するまでに遠回りをしたということです。

私と同じ時期に社労士試験を受験した2人のうち1人は2回目に合格、もう一人は3回目も不合格となり、差が出ています。私は3年目の受験で、ある勉強法を取り入れて、無事合格することができました。2回目に合格した人も、その勉強方法を実践していました。

調べてみると、社労士試験に合格した人のほとんどがこの勉強方法を実践していたことがわかりました。完全な独学による社会保険労務士試験の勉強方法です。

もくじ

  1. 3年間の社労士試験勉強
  2. 社労士試験合格までのステップ
  3. 社労士試験の学習スケジュール
  4. 社労士試験問題集の使い方
  5. 社労士試験問題攻略法
  6. 社労士試験まとめ

3年間の社労士試験

1年目の社労士試験

社労士試験1回目は4万円くらいのネオスタという通信講座と、岡野の合格無料ゼミという無料のWEB問題集を利用しました。ネオスタは「株式会社経営総合指導センター」が提供する社労士試験専門のインターネット通信講座です。テキストや問題集はすべて電子データで提供されます。動画や音声による解説がついており、暇な時間に聞き流していました。

社労士試験のインプットとしては、それなりに知識は身についたかもしれませんが、聞き流すだけでは設問を解けるようになりません。そして音声解説が単調で眠くなります。

ネオスタには社労士試験10年分の過去問題が1問1答形式でついてきますが、回答の解説が詳しくありません。何回繰り返しても問題の意図などをしっかり理解できなかったように思います。

岡野の合格無料ゼミは、パソコンやスマートフォンで社労士試験の過去問題の1問1答をこなすのですが、手軽すぎるためか、同じ設問を何回も間違えてしまいます。また、パソコンやスマホなどのWEBには誘惑がたくさんあり、勉強に集中できる環境ではありません。

結局、社労士試験日までに十分な実力をつけることができず、択一式の点数が足りませんでした。

2年目の社労士試験

2年目の受験は8万円程度のユーキャンの社労士試験通信講座を利用しました。教育訓練給付金の対象となっていたため、15,000円程度は帰ってきたので実質65,000円になります。社労士試験のテキストが各科目1冊の合計10冊に、過去問題集が2冊と、各科目の確認テストがついてきます。社労士試験のテキストが10冊もあり、持ち運びに苦労しました。

ユーキャンの社労士試験通信講座は価格が高い分、サポートが充実しています。WEB上でも学習できるようなサイトもあります。テキストの携帯性を除けば非常によくできた教材だと思いました。

高い教材を購入して十分に実力がついたと思い込んでしまったため、社労士試験3か月ほど前に勉強のペースが失速してしまいました。結果として択一式、選択式ともに点数が足りませんでした。

3年目の社労士試験勉強

3年目の社労士受験は市販されている社労士試験テキストと問題集、横断整理本、法改正・白書対策の本を購入しました。そして社労士試験問題集を5回~15回を繰り返し練習しました。インプット学習はせず、テキスト類はわからないときにだけ開きました。

社労士試験合格者のほとんどは、上記の問題集を繰り返す勉強方法を推奨しています。私は社労士試験問題集の繰り返しにプラスして社労士試験のCD講義を聞き流しました。移動時間などを活用するためです。

私が社労士試験勉強のため使用したCD講義は月刊社労士受験から購入しました。毎月音声データ付の書籍が販売されており、1年分購入すると、2万円程度かかります。

社労士試験合格までのステップ

以下は私が考える社労士試験合格までの最短コースです。参考書や試験問題集は市販のものを使います。ユーキャンなどの通信講座を利用するより費用を節約できます。

STEP1:社労士試験問題集とテキストを購入

社労士試験のテキストは試験前年の10月に発売されます。最低でも社労士試験テキストと問題集、横断整理本、法改正・白書対策の教材は必要です。ユーキャンやTACなどの市販の書籍を利用すれば、1万円~2万円ですべてそろいます。

社労士試験テキスト問題集

問題集を選定するときは、なるべく解説の詳しいものを選びましょう。解説を読まないと、問題の意図を理解できない場合があります。

これらの教材に加えて隙間時間を活用するにはCD講義を利用しましょう。CD講義の音声データをスマホなどで持ち歩けば、移動時間や就寝前の時間を有効に活用できます。

社労士試験対策用CD講義のおすすめは社労士基本テキスト「山川講義付き。」です。講師の山川靖樹先生の講義は分かりやすく、耳に残りやすいです。他の音声データ付書籍と比較すると、コストパフォーマンスが高いです。

STEP2:1日2時間の勉強時間を確保

社労士試験の標準勉強時間は1,000時間程度とされています。1日2時間の勉強時間を確保すると、10か月で600時間となります。社労士試験合格者のほとんどが推奨する勉強方法はインプット(テキスト)学習を飛ばしますので1日2時間程度勉強時間を確保できれば十分と考えます。都合により勉強できなかった日は前後の日や休日にまとめて勉強します。

STEP3:ひたすら社労士試験問題集を繰り返し解く

試験日の10か月ほど前から試験前日まで、欠かさず問題集を解き、わからないところをテキストで確認します。6月に法改正の試験範囲が確定すると、法改正・白書対策のテキストと同時並行で学習を進めます

STEP4:社労士試験の法改正・白書対策テキストを読む

社労士試験の法改正と厚生労働白書の対策はテキストを読んだり、添付の予想問題を解くことです。最低3回は読んで概要を理解しましょう。講義CDを聞き流すのもよいと思います。

STEP5:社労士試験の模擬試験に参加する

社労士試験の模擬試験は、TACやLECなどの社労士試験の大手予備校の模試に申し込むことで参加することができます。社労士試験本番におちついて問題を解くために、最低1回は模試を受験し、時間配分などを検討しましょう。

社労士試験の学習スケジュール

社労士試験の学習期間は10か月以上必要です。過去に社労士受験したことがある場合は6か月以上前に開始しましょう。基本的に学習スケジュールは必要ありません。毎日淡々と同じことを繰り返すのみです。

大手通信教育の推奨する社労士試験の勉強方法では、学習開始前にインプット(テキスト学習)期間を半年、アウトプット(問題演習)期間を半年ずつ設け、それぞれの期間内にいつどの科目を勉強するのか細かく設定します。インプット学習ではほとんど設問を解けるような知識は身につかないため時間をかけるべきではないと考えています。インプットはCD講義を聞き流すだけで十分です。

学習スケジュールを作らず、学習時間のほとんどは社労士試験問題集を繰り返すという学習スタイルになります。

社労士試験問題集の使い方

社労士試験問題集の使い方には工夫が必要です。なぜなら普通に解いてしまうと、それぞれの選択肢が正しい(誤った)確率は50%にならないため、先入観をもって解答してしまうからです。

社労士試験、択一式の設問は5つの正誤問題で構成されており、消去法などでも解答を導くことができるため、本来の実力で解くことができません。本来の実力で設問を解くには、ひとつの正誤問題を独立した1問として(1問1答形式)で解く必要があります。

社労士試験の問題文に「ただしものを一つ選べ」と記載されている設問は、それぞれの文章(正誤問題)が正しいものである確率は20%、誤ったものである確率は80%になります。問題文を見るだけで正誤の先入観が生まれてしまい、本来の実力で解くことができません。択一式の問題文は付箋などで隠しましょう。

社労士試験問題集の正誤問題数が2,000問あるとします。1問あたり1分で解き、1分で解説を読むとすると、2時間で60問しか進みません。1日2時間勉強したとすると、正誤問題だけで1か月かかります。また、勉強をスタートして2~3か月はテキストで調べたりする時間が必要なため、かなりのスローペースになります。

社労士試験に合格する実力をつけるには、同じ設問を繰り返し解き、知識を定着させる必要があります。すべての設問を繰り返し解いたのでは効率が悪いため、苦手分野だけ繰り返すように工夫します。

社労士試験問題集の設問の左の余白に正解したものに○、わからなかったものに×をつけていきます。2周目以降は×の印のついた設問のみを解いていき、同じように印をつけていきます。3~4周目にはすべて○印がつくと思いますので、また全問を同じように繰り返します。○が3個以上連続でつくようになれば、問題を解く能力が十分に備わったと思われます。

○が3個以上ついたからといって安心して、問題演習をやめてはいけません。過去に覚えたことは、新しい知識が入ったりすると忘れてしまいます。試験前日まで続けてください。

社労士試験の選択式はこれといって対策はありません。どのような試験問題がでるのか把握するために、問題集は最低1回解きましょう。

社労士試験の模試を受けたときも、社労士試験問題集の勉強方法と同じ様に繰り返し復習をしてください。社労士試験の模試は専門家が予想した問題が出題されるため、非常に参考になると思います。

社労士試験問題攻略法

社労士試験に合格するには試験勉強の方法が最も大切なのですが、試験問題を効率よく解く方法を理解しておくことも大切です。

社労士試験の目標時間配分

社労士試験を実際に受験するときは、なるべく多くのチェック時間を設けることを推奨します。択一式は1科目10問の全70問を210分で終わらせなければなりません。1科目あたり25分を目標に解いていけば35分のチェック時間ができます。

逆算すると1問あたり2分30秒、つまり1つの正誤問題の解答時間は30秒です。考えたり計算したりしている暇はありません。わからない設問は深追いせずに勘で答えてつぎつぎに解いていくことが必要になります

チェック時間には自信のある問題から順番にチェックしていきます。考えずに問題を解いていくため、ケアレスミスが必ず発生します。ケアレスミスをなくすことが重要になります

社労士試験、選択式の試験時間は80分です。40分くらいで全部を解いて残りの40分をチェックに当てましょう。簡単で自信のある設問ほど入念にチェックしてケアレスミスをなくすことが重要です。

社労士試験の時間配分は実際に体験してみないとわかりません。社労士試験の模試を1回以上受験して時間配分を練習してください

社労士試験択一式対策

社労士試験、択一式のほとんどは「5つの文章から正しい(誤った)ものを答える問題」です。

上から順番に文章を読んでいくと、最後の文章に到達するまでに正解と確信できる選択肢があるときは、そこで解答を記入して次の設問に進んでください。残りの文章はチェック時間に読みます。1問あたりの解答時間は2分30秒なので、何回も読み返すようなことは後回しにしてください。

「正しい(誤った)ものの組み合わせを答える設問」は、文章を全部読まなければならないため、時間がかかりますが、正解の絞り込みがしやすいため、多少の時間をかけても解いたほうがいいでしょう。

「正しい(誤った)ものの個数を答える設問」は、5つ全部の正誤がわからなければ解けません。そのため実力差のでにくい問題です。時間が足りないときは文章を読まずに解答しましょう。

個数問題を解くときは正解個数の組み合わせから確率を考えて解答します。各選択肢の正解率は以下のとおりです。

個数 確率(%)
0 3.125
1 15.625
2 31.25
3 31.25
4 15.625
5 3.125
合計 100

勘でこたえるときは”2個”か”3個”の選択肢を選べば31.25%の確率で正解できます。個数が”0個”または”5個”になる確率は3.125%、個数が”1個"または”4個”になる確率は15.625%です。したがって例えば解答するときに”1個”か”2個”で迷ったら”2個”を選べば正解率が上がります。

社労士試験選択式対策

社労士試験、選択式の対策はこれといってありません。社労士試験の選択式対策の問題集を買っても気休めにしかなりません。どんな問題が出るか誰も予測できないからです。主要な条文は択一式の問題集の解説などを読んでいけば自然に身につきます。

社労士試験選択式の試験時間は80分です。40分くらいで全部を解いて残りの40分をチェックに当てましょう。簡単な設問ほど入念にチェックしてケアレスミスをなくすことが重要です。

社労士試験の法改正、労働経済、社会保険統計対策

社労士試験の法改正、労働経済、社会保険統計対策は本を1冊買えば足ります。最低3回読んで、概要を把握しておいてください。テキストを読むのは苦手という人には、社労士試験白書対策等のCD講義を購入して聞き流すといいでしょう。

社労士試験まとめ

上記で説明した「社労士試験合格までのステップ」に従って「社労士試験の学習スケジュール」を作成し、計画的に社労士試験の勉強をすることが、社労士試験合格への近道です。

この記事では社労士試験の時間配分や試験のテクニックも紹介していますが、最も重要なのは勉強方法です。

社労士試験合格者のほとんどが実践している勉強方法を実践することは、難しくありません。他の資格試験にも応用できます。

社労士試験は1年に1回しかありません。悔いのないようにがんばりましょう。