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中年おやじが日商簿記2級に2か月間の独学で合格した勉強方法

中年おやじが日商簿記2級に2か月間の独学で合格した勉強方法

私が簿記の勉強を始めたのは38歳のときでした。まずは日商簿記3級に2か月間勉強して95点で合格しました。その半年後に日商簿記2級の勉強して受験したところ、合格基準点ぎりぎりの71点で合格しました。簿記2級を受験するときは2か月前から1日に2時間程度勉強しました。簿記2級だけで120時間以上は勉強したと思います。

日商簿記2級は簿記3級と比較すると出題範囲が広くや難易度は大幅に高くなっています。さらに工業簿記が加わります。工業簿記は独学で完全に理解することは難しいと思います。

しかし、工業簿記を完全に理解できなくても、合格は可能です。基本的は勉強方法はひたすら簿記2級の過去問題を解ことですが、ある程度の戦略をもって挑まなければ、時間とお金を浪費してしまいます。そこで今回は、お金と時間をかけずに最も効率がよく、誰でも実践できる勉強方法を紹介します。

日商簿記2級を2か月の独学で合格するための準備、勉強法、試験対策についてまとめます。ただし、日商簿記3級に合格していることが前提条件となります

日商簿記2級の準備と勉強方法まとめ

STEP1:1,000円以上の日本製の電卓を購入する

日商簿記2級の試験には事務用の電卓が必要です。電卓は、100円ショップで買えるものから数千円の高級品までいろいろな種類があります。安いものはキーの反応が遅く、早打ちすることができず、計算に時間がかかります。簿記2級で使用する電卓は、最低でも定価が1,000円以上の日本製の電卓を購入しましょう。Amasonなどで評価の高いものを選択するといいでしょう。

STEP2:日商簿記2級の問題集を購入する。

おすすめはTACの合格するための過去問題集 日商簿記2級です。試験の2か月前に最新版が発売されます。日商簿記2級の参考書やテキストは必要ありません。過去に出題された箇所を解くことにより、設問の解き方をマスターします。テキストをはじめから読んでも全く身につきません。TACの日商簿記2級過去問題集の解説を読んでも理解できないところは、テキストで調べるよりインターネットで調べたほうが早いです。

STEP3:1日2時間の勉強時間を確保する。

日商簿記2級の標準勉強時間は100時間~200時間と言われています。平日に勉強時間の確保が難しいときは、翌日長め時間勉強したり、土日にまとめて勉強します。何日もサボると後日まとめて勉強するのが難しくなるので、なるべく毎日勉強しましょう。

STEP4:簿記2級の仕訳問題を毎日10問解く

日商簿記2級は仕訳作業が基本になります。また、簿記2級の第1問は仕訳問題が出題され、配点も高いため、過去に出題された仕訳問題は完璧にしておく必要があります。日商簿記2級過去問題集の仕訳問題を1日10問解いて、残った時間は仕訳以外の練習に充ててください。

STEP5:簿記2級の過去問題集を繰り返し解く。

日商簿記2級過去問題集の過去10回分を毎日解きます。日商簿記3級からのステップアップであれば、工業簿記の解き方が全くわからないはずです。TACの日商簿記2級過去問題集には解き方のポイントが記載されています。まずは解説を見ながら解きましょう。簿記2級の設問の解き方を理解できるまでは、解説を読んだり、解き方を調べるのに時間を取られます。1か月以上はそのような状態がつづくかもしれませんが、挫折してはいけません。練習を重ねるとだんだん解けるようになります。

日商簿記2級過去問題集の使い方

日商簿記2級の試験は、ひたすら設問を解いて練習すれば、試験に合格することができます。しかし、簿記2級試験の構成を理解し、正しい戦略をもって勉強したほうが、効率的ですし、不安や迷いがありません。

簿記2級の過去問題集を効率よく繰り返し解くために私の実践した方法は次の通りです。

  1. 問題を解き、答え合わせをする。
  2. 過去問題集の左の余白に点数をつけておく。
  3. 次回設問を解いたときも同じように繰り返す。
  4. 連続3回、90%以上得点した問題は飛ばして苦手な問題を優先的に解く。

上記のステップを繰り返すことにより、簿記2級の苦手分野やひっかけ問題を重点的に解くことができます。

日商簿記2級試験の1回分を一気に解き、答え合わせや添削をすると、2時間以上かかります。簿記2級の勉強を1日2時間で終わらせるには、設問単位で「解答⇒答え合わせ」を済ませ、切りのいいところで終わらせる必要があります。

日商簿記2級の配点

日商簿記2級は全5問あり、それぞれの配点は以下の通りとなります。

  • 第1問:20点(4点×5問)
  • 第2問:20点
  • 第3問:20点
  • 第4問:20点
  • 第5問:20点
  • 合計:100点

日商簿記2級では、第1~3問が商業簿記。第4~5問が工業簿記となっています。商業簿記は日商簿記3級の延長線上です。工業簿記は簿記3級にはなかった科目ですが、計算ボリュームが商業簿記より少ないので、マスターしてしまえば点数を取りやすいです。

日商簿記2級は、100点満点中70点以上で合格となります。満点を取る必要はないので、難しいところに時間をかけて解く必要はありません。簡単な箇所を確実に解くことが大切です。

日商簿記2級の時間配分

日商簿記2級の各問題に対する目標時間配分は以下の通りです。

  • 第1問:15分
  • 第2問:20分
  • 第3問:30分
  • 第4問:15分
  • 第5問:15分
  • 最終チェック:25分

日商簿記2級の試験時間は120分です。問題を解く順番は、

第1問 ⇒ 第4問 ⇒ 第5問 ⇒ 第2問 ⇒ 第3問

をお勧めします。

日商簿記2級試験の開始前に解答用紙の全ページに名前と受験番号を書く時間があります。そのときに、解答用紙の余白に時間配分の目標時刻をメモしておくことをお勧めします。例えば、第1問⇒「13:30~13:45」と書いておきます。目標時刻を設定しておくことにより、時間配分を厳守することができます。メモした目標時刻は解答用紙を提出する前に消してください。

日商簿記2級の試験の途中で設定した目標時刻に終わらなかったときは途中でやめて、次の設問に進み、最終チェックの時間に解くようにします。このようにすると、簡単な設問を先に解くことができます。簿記2級は簡単な問題を取りこぼさないことが、合格への近道となります。

解答用紙に名前と受験番号を書くときに、解答用紙を確認し、自分の得意な分野が出題されているとわかったときは、その問題を先に解きましょう

日商簿記2級でケアレスミスを防ぐためには最終チェック時間が大切です。チェック時間の配分は20分以上が望ましいです。

日商簿記2級の第1問対策

日商簿記2級の第1問は簿記3級と同様に、5つの仕訳問題が出題されます。配点は1つの仕訳あたり4点の合計20点となります。簿記3級と比較して勘定科目が増加しているものの、出題パターンが決まっているので、点数を稼ぎやすいでしょう。

日商簿記2級はひっかけ問題のパターンも決まっています。チェックの時間を使って設問の文章をしっかり読みましょう。

日商簿記2級の仕訳を練習するために、過去に出題された簿記2級試験の仕訳問題を毎日10問は解きましょう。仕訳問題を解くうえで重要なことは間違えた箇所の解説をよく読み、しっかりと復習することです。どうしても理解できないときは暗記します。暗記した箇所はいずれ理解できるようになります。簿記問題集の仕訳の練習で間違えた箇所には×をつけておき、苦手箇所を克服しましょう

日商簿記2級試験における仕訳問題は部分点という概念がないため、完全な解答が求められます。漢字や数字の間違いには注意してください。

日商簿記2級の第2問対策

日商簿記2級の第2問は、伝票会計、銀行勘定調整表・有形固定資産・株主資本等変動計算書などが出題されます。まれに新しい論点が出題されます。

日商簿記2級第2問の配点は20点です。過去に出題された論点であれば満点を狙えますので、必ず解いてください。「後回しにしたため時間が足りず問題を解けなかった」ということがあってはなりません。

日商簿記2級第2問の勉強方法は、過去10回分の過去問題集を繰り返し解くことです。暗記するつもり根気強く繰り返してください。

新しい論点が出題されたときは、満点をあきらめて部分点を狙いましょう。難しい問題に時間をかけて考える必要はありません。簿記試験は完答しなくても部分点をもらえることがあるため、わからないときはひらめきで答えを書いてください。

日商簿記2級の第3問対策

日商簿記2級の第3問は決算整理仕訳から、精算表・財務諸表の作成問題が出題されます。

日商簿記2級第3問の配点は20点です。ボリュームが大きいため時間がかかりますが、30分程度で解き終えるように練習して慣れてください。設問を解くにはまず仕訳作業を早く正確にこなさなければなりません。

精算表の問題であれば簿記3級の延長なのでラッキーです。満点を狙いましょう。

損益計算書、貸借対照表の作成には、A4の計算用紙1枚ですべてを計算することは不可能です。「純利益」や「営業利益」のように集計作業に時間のかかる箇所は捨てましょう。時間のかかる問題を捨てたとしても、簿記2級試験の失点は2~4点なので、20点満点中16点は稼げます。

日商簿記2級第3問の勉強方法は、過去10回分の簿記2級の過去問題を繰り返し解くことです。繰り返し練習することにより、出題パターンが身に付き、計算も早くなります。仕訳で間違えたところに×印をつけておきましょう。

日商簿記2級の第4、5問対策

日商簿記2級第4、5問の区分けははっきりしませんが、第4問では費目別原価計算、個別原価計算、部門別個別原価計算、本社工場会計などが出題され、第5問では、総合原価計算や標準原価計算、直接原価計算などが出題されます。

簿記2級第4、5問の配点はそれぞれ20点です。まれに極めて簡単な問題が出題されることがありますので、必ず解いてください。「後回しにしたため時間が足りず問題を解けなかった」ということがあってはなりません。

日商簿記2級第4、5問の勉強方法は、過去10回分の過去問題集を繰り返し解くことです。工業簿記は、解き方を覚えるのに時間がかかると思います。CVP分析や原価差違分析の問題が出たらラッキーと思うようになるまで根気強く簿記2級の過去問題を繰り返してください。

日商簿記2級試験は難しい問題に時間をかけて考える必要はありません。簿記試験は完答しなくても部分点をもらえることがあるため、わからないときはひらめきで答えを書いてください。

日商簿記2級の最終チェック

日商簿記2級の最終チェックは、簡単で自信のある箇所から順番に行います。自信のある箇所ほど、ケアレスミスがあるものです。文章や指示を読みとばしてしまったところなどがないか、入念にチェックしましょう。

特に日商簿記2級の第1、第4、第5問は、1つの解答に対する配点が大きいので、入念にチェックしましょう。ただし、過去問題集で解いたことのないような設問は深追いしてはいけません。

日商簿記2級は満点を狙う必要はありません。難しい箇所や、自信のない箇所に時間をかけず、解けるところを確実に得点するようにしましょう。

日商簿記2級の出題範囲の変更について

2016年6月以降、日商簿記2級商業簿記の出題範囲が大幅に変更されます。そのため、2016年6月以降、新しい論点の出題が予想されます。しかし、どのような問題が出題されるかは誰にも予想できません。条件は全員同じです。

出題範囲が変更されても勉強方法は変わりません。過去問題集をひたすら練習するのみです。出題範囲から外れる論点は、日商簿記2級の過去問題集に記載されていますので、飛ばして勉強してください。